[理論編]東大式、ITパスポートの勉強方法

ITパスポートを取るべき対象者と意味

ITパスポートは、ITに関する国家資格の第1ステップの資格となっています。この資格を持っていることで「ITのプロフェッショナル」と名乗ることができるかというと、残念ながらそれはできません。

しかし、では何の意味もないかというと、そんなことはありません。主に以下の2つの属性の人にとっては、大変効果のある資格ですし、取得に向けて勉強することは意味があります。

  1. 高校生・大学生でこれから就職する人で、少しでもITに関する知識を身に着けたい人
  2. 社会人として、最低限ITやシステムに関する知識を身に着けたいと思っているひと

繰り返しにはなりますが、「ITパスポート」を取ることで「ITのプロフェッショナル」と名乗ることはできません。とはいえ、仕事・生活の面ではITやシステム無しに生きていくことはできず、ITに関する基本的な知識を身に着けていることの損は全くないのです。

ピザまん
ピザまん

これからITを勉強する人にとっては、とてもおすすめの資格です!

  • ITに関する内容を広く浅く学ぶことができる
  • 国家資格であり履歴書に記載することもできる

勉強方法が分からない人へおすすめの方法

世の中に多くの「ITパスポート」に関する教科書や、問題集が出版されています。どれも非常によくまとまっていて、ITパスポートに合格するための知識を効率的に身に着けることができると思います。

最大の問題点は、書いてある内容そのものではなくて、「どうやって勉強するの?」ということに尽きると思います。筆者は大学生のころ、基本情報技術者(ITパスポートの上位資格)を10日間で独学の勉強で合格した経験があり、参考になると思います。

ステップバイステップでの勉強手順は別途紹介していますので、併せてご確認ください。

[実践編]ITパスポートに1か月で絶対に合格する方法

ポイント① 「一言で言ったら何?」を意識する

例えば、カレーを全く食べたことがない人に、カレーの作り方を教えるということを考えてみましょう。多くの人は、以下のように答えるのではないかと思います。

肉と野菜を一口サイズに切る

肉と野菜を火が通るまで炒める

肉と野菜をしばらく煮込む
ルーを入れて混ぜる

ここで言いたかったことは、カレーの作り方は案外誰でも大事な要点を抑えられているということです。これをITパスポートの勉強に置き換えてみましょう。

例えば、ITパスポートで勉強するものの一つに、「LANとインターネット接続」という項目があり、教科書的な本を読むと、以下のようなことが記載されています。

本に書いてある内容の例

  • LANの規格:LANの規格にはイーサネットというものがあり、アクセス制御には~~を利用している。
  • LANの接続・LAN間の接続機器:ハブ、ルータ、ゲートウェイ…とかいろいろある
  • 無線LANと有線LAN:無線で接続できるものと、有線で接続できるものとかある
  • その他もろもろ・・・
WIFI規格最大通信速度周波数帯
IEEE 802.11b11Mbps2.4GHz
IEEE 802.11a54Mbps5GHz
通信規格に関する図

せっかく始めた勉強のやる気がここでどんどんそがれていくのです。「どこから覚えたらいいの・・・?」「こんなに覚えないといけないの?」という大変さだけが前に立ちはだかってしまいます。

理想的な理解の方法は、以下のような方法になると思います。

PCやスマートフォンがWebサイトなどに接続できるのは、電波を届ける中継地点があるから

Instagramの写真や、Facebookの投稿は、どこかの情報を保存する場所に保存されている。そこから自宅にあるPCにデータが送られてくるということは、Instgram側から送られてきた電波を受信する設備があって、その設備からPCに電波が送られてくるということ。

この中継する機械には名前がある

中継する機械には名前があり、これを「ルーター」と呼ぶ。

・・・・

ルータには種類がある

省略

このような形で、まずそもそも自分が勉強しているのは何についてなのか?ということを一言で言えることを心掛けて本を読み進めるなりしていくほうが圧倒的に頭に入っていきますし、理解も早くなります。

「カレーの作り方」を尋ねられた時に、まずジャガイモの切り方、厚さ、ジャガイモの種類、あく抜きの方法、というような細かいことを覚えるよりもざっくりと全体の流れを教えると思いますが、勉強もこれと同じことをすればよいのです。

ポイント② 細かく分割せずに「一気にたくさん」を何度も繰り返す

◎一気にたくさん

  • 500Pある本を100Pに分けて5日で1周する
  • 5日のサイクルを10回繰り返す
  • はじめはわからなくてもとにかく読んで全体感を理解することに努め、だんだん細かい内容を覚える
  • 5日で1周できるので充実感がある

×細かく分割

  • 500ページの本を一日に10Pに分けて50日
  • 50日たって一周したころにはすべてを忘れている
  • 最初から細かい内容まで覚えていくので負荷が大きい
  • なかなか進まないのであきらめたくなる

これは、高校生の時に2か月で英単語を1000単語覚えた時の勉強法ですが、細かく分けていいことはありません。とにかく人間の頭は繰り返し触れる情報を覚えることに慣れているので、できるだけ何度も情報に触れるようにしていく必要があります。

ポイント③ 勉強する時間が選べるなら「寝る前」

人間の記憶は、寝ている間に定着していくといわれています。なかなか勉強する時間が取れない方もいると思いますが、もし選べるのであれば寝る前に勉強するのが一番記憶に定着しますのでオススメです。

それぞれの好みに合った最適な教科書は??

勉強に適した本を選ぶのが特に重要です。すべての人にとってオススメの本というのは存在しないので、今の自分のレベルや、勉強がどれだけ得意かということを考えながら選ぶのが良いです。

勉強に苦手意識がある人におすすめの教材
 (5)

キタミ式イラストIT塾 ITパスポート

この本は手書きの漫画がいたるところの説明に使われていて、読んでいる人を飽きさせない工夫がちりばめられています。

特に勉強に苦手意識を持っている人や、これから続けていくことが不安な人におすすめの本です。

ある程度勉強に苦手意識がない人におすすめ
 (4.5)

いちばんやさしい ITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集

↑の教科書に比べると、もう少し「教科書」感が強めですが、それでもわかりやすいです。

勉強が得意な人にとっては、こちらのほうがより体系的にまとまっており、オススメできます。

一人で進めていくのに不安がある人は講座もおすすめ

いい教科書があるとはいえ、何か躓いたときにや、わからないところがあるときに聞ける人もおらず、心細いかと思います。また、なかなか一人で勉強を進めていくことができずに断念してしまうこともあるかもしれません。

そんなときにおすすめなのが、講座を受けながらこれをペースメーカーにして進めていくというやり方です。例えばStudyingでは、ITパスポートの講座がコンパクトにまとまっており、かつ値段も教科書とあまり変わらないくらいなのでオススメできます!!

STUDYing 公式サイト

この記事の著者

セキスタ 管理者

ピザまん

元コンサルでセキュリティ専門家

東大理系のとある学部を卒業後、2-3年ほどメガベンチャーにて新規事業の推進に携わる。 キャリアの底上げをと、BIG4に転職。技術的なセキュリティというよりは、運用面でのセキュリティ対策を中心として支援を実施。「支援側」でいるより「実行側」にいたいという思いからStartupに転職。 現在はセキュリティ方針の策定や事業推進が両軸のアラサー。 セキュリティとガジェットが好き。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です