[実践編]ITパスポートに1か月で絶対に合格する方法

この記事の目的

ITパスポート試験は、IT資格に関するもっとも基本的な資格となっており、受験者数は年々増加しています。最近のニュースとしては、ニトリが全社員の8割にITパスポートの資格習得を目指すなど、世の中としても注目度の高い資格です。

このように関心を集めている資格ですが、ITに関する基本的な資格である分、試験範囲が広く浅いという特徴があります。そのため、これまでITに関するシステムの開発経験がある人、システムの保守の経験がある人など、何かの分野を極めたプロフェッショナルでさえ勉強なしには受からない可能性がある資格となっています。

しかし逆に言えば、広い範囲に関する知見を求められるものの、すべての範囲において深い知識までは求められないことから、着実に勉強すれば受かる資格であるといえます。(実際に合格率は5割程度)

この記事は「とにかく資格を取得したい」という方の思いにこたえるために、東大合格の経験を持つ筆者が効果的な勉強の方法を具体的にお教えすることを目的としています。実際に同じような勉強法を実施し、より上位資格である基本情報技術者試験に10日間の勉強で合格した実績もありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

本ページでは、通常180時間かかるといわれているITパスポートに、60時間(1か月)の勉強時間で受かる方法を掲載します。

この記事の著者

筆者 10日間で基本情報技術者に合格経験あり

ピザまん

元コンサルでセキュリティ専門家

東大理系のとある学部を卒業後、2-3年ほどメガベンチャーにて新規事業の推進に携わる。 キャリアの底上げをと、BIG4に転職。技術的なセキュリティというよりは、運用面でのセキュリティ対策を中心として支援を実施。「支援側」でいるより「実行側」にいたいという思いからStartupに転職。 現在はセキュリティ方針の策定や事業推進が両軸のアラサー。 セキュリティとガジェットが好き。

①試験日を決め、試験まで確保できる時間を計算する

試験日を決める

ITパスポートの試験は、CBT試験という方式を選択しているため、自分の家から近い試験会場で、好きな日程で受けることができます。毎日開催されているわけではありませんが、比較的柔軟に日程を選択することができます。そのため、まずは試験をいつ受けるのかを決めて申し込みを行ってください。→申し込み

勉強可能な時間を60時間捻出し、勉強の予定を確保する

試験日程が決まったら、勉強可能な時間を逆算してください。ただしコツがあります。

  • 時間帯が選べるのであれば可能な限り寝る前に近いほうを選ぶ
  • 30分以上のまとまった時間が取れるのであれば1日の中で複数に分けてもいい
  • できる限り勉強できる日数を増やす、理想は毎日

勉強に関する考え方は別途まとめていますので、必要に応じてご参照ください。

[理論編]東大式、ITパスポートの勉強方法

理想的には、1日2時間程度、合計で60時間程度捻出できれば十分に合格できる可能性があります。確保した予定はGoogle calendarに入れるもよし、手帳に書くもよしですが、とにかく決めた時間を確保できるようにしましょう。

②教科書を買う(本教材を強くおすすめ)

細かいことを言えば、より勉強が苦手な方にお勧めの絵が多い本や、ページ数の少ない本などいろいろな種類があるのですが、多くの人におすすめできる教科書は以下の教科書です。Kindleで購入すると隙間時間にも復習できるのでオススメです。

オススメするのにはいくつかの理由があります。ひとまず買ってもらえれば間違いはないかと思います。

  • ITパスポートの試験要領に関する章の構成に近いため構成が非常に論理的
  • 情報量が適切であり、試験に合格するのに必要充分である量である
  • 実際に評判も良く、最も売れている

③具体的な勉強のスケジュール

まず60時間の勉強時間は、大きく3つのパートに分けて考えていきます。

  1. 最初の10日間(20時間) 慣れさせ期
  2. 真ん中の10日間(20時間) 深堀り期
  3. 最後の10日間(20時間) 仕上げ期

重要なポイント

ITパスポートの試験は、6割の得点率で合格できる試験です。よって、理解できそうにないところは、最悪飛ばしても大丈夫です。とにかく重要なのは、繰り返し繰り返し読み進めることで、苦手と思う範囲を減らしていくことです。

1 最初の20時間の過ごし方

1日に平均2時間の勉強時間を確保するとすれば、最初の10日間の過ごし方のポイントは、とにかく中身をなんとな~く把握することです。完全に理解しようとせず、「なんかこれ見たことあるな」という状態に持っていくのがポイントです。

最初の5日間(10時間)の過ごし方

最初の5日間(10時間)は、とにかく全体を理解することに努めます。

教科書はだいたい500ページ強ありますから、最初の5日間で1周できるようなペースで読み進めます。読むのが早い人は多めに読んでもらっても大丈夫です。だいたいペースとしては、見開きで2分進んでいくことを目指します。

この時に、何のことかさっぱりわからん、ということもありますが大丈夫ですので安心してください。「何となく見たことある」状態を作るための第一歩としてさらっと1周してみましょう。

その次の5日間(10時間)の過ごし方

2週目に入ります。ただし1周目と変化をつけます。1周目は頭から順番に読み進めたと思いますが、適当に5つにグループに分けて、グループごとに読んでいきます。15個の章があるとすると、これを3つの章ずつに分けて分割して読み進めます。例えば、1章、4章、15章を一つとして6日目、2章と5章と13章を7日目、というような形で進めていきます。

この方法をとるメリットは、「忘れる→思い出す」というサイクルをあらゆる方向から刺激を与えて行うことで、思い出すことの瞬発力を高めていくことにあります。

2 真ん中の10日間(20時間)の過ごし方

最初の20時間で教科書を2周しているので、何となく全体感として何が書いてあるのかはうっすらと把握ができているという状態になっていると思います。ここからはさらに記憶を定着させていくことと、よりわからないところの理解に努めていきます。

まずは15個ある章を、簡単だった章と難しかった章に分けていきます。そのうえで、難しかったと感じる章を大きく3つに分割し、これを10日間で3周できるように読み進めていきます。これで難しかったと感じる章については5周したことになります

さらに、この10日間では、各章の末尾についている過去問を解いていきます。解ければよし、溶けなければ回答を読みます。ただひたすらにこれを繰り返してきます。

最後の10日間(20時間) の過ごし方

ここまでの20日間が達成できれば、正直もう合格できる程度の力はあると思いますが、最後の仕上げに入ります。最後の10日間はひたすら過去問を解く、そして間違えたら間違えた理由を確認しその答えを覚える、ということを繰り返します。

特に、苦手だと思っている範囲から解くのが良いです。

これをやるのにとてもお勧めのサイトがありますので紹介します。

ITの試験は、日々新しくなっていくので、過去5年分くらいをまずはざっと解けるようになっていればよいです。古いけれど重要な観点は繰り返し出題されるので包含されることになります。

最後の難関、起床

試験に間に合うように起きることが、「午前0試験」などと揶揄されていますが、ぜひ遅刻しないように試験会場にたどり着けば、問題なく合格できる力が身についていることと思います。

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